冨田 果絵 [京都市立芸術大学 大学院 修士1回生]

” こおる・とける・ながれる”
建物内から” 氷から水になる過程” をみながら過ごせたら、とても心地よいだろうと想像できました。
何かのイベントスペースになるよりも住宅などにこの機能を使ってもらい、この窓を一日中眺められたら素敵だと思いました。
昼に太陽エネルギーを貯めて、夜にそのエネルギーを使って氷を作るという循環システムがあるということに
(またはこれからできるかもしれないことに)とてもワクワクしました。

 

” 東京大学くうかん実験棟”
展示室に実際に等身大の建築模型があったので想像しやすかったです。
建築デザインは実際本物の建物になってしまうのがすごいなと実感しました。
空間をデザインしたものが、完成してこうなるんだということが展示から分かりやすく、説得力がありました。
DM をみたときからとてもきれいな空間だなと思っていました。



” 木のうえに住むように”
表現として気になります。木の構造体の特徴が活かされている為か、きれいな形状だと思いました。
森林の中にこの建築のある模型があったのですが、建築物が自然にとけ込んでいるような空気感があってきれいでした。
大きな模型の方は、ネジや針金の切れ端を見えないように加工してほしいと思いました。


私の” 非現実→現実へ” のスケッチ

グラフィックデザインばかリ勉強していて…
建築についてとっさに思いつきませんでした。勉強不足で住みません。
でも、デザインは共通して非減実な夢を現実に生み出すことだと思っています。
←図で構造を説明したり、、
先生の建築は自然とともに変化するものが多いと思うので、時間帯による光や水形の移り変わりを
模型やイメージボードで比較してみせたらどうでしょうか。いまのままでは少しもったいないように思います。


金森 善弘 [帝塚山大学 4回生]

1.リアルな建築空間として最も興味をもった作品

くうかん実験棟
自然(これでは木や山や森など)のためにも優しい計画だと思う。ほうっておくと荒れてしまう山や森、それらの整備のため間伐しなければいけない。この工法はその間伐材を使って小屋ができ、その中で人は住まう。山の手入れと住まう事がこの工法によってつながり、そのことが人と自然の共生の第一歩に感じました。



2.アンリアルな建築空間として最も興味をもった作品 

自然の向こう側へ
遊牧民のように転々と移りゆく都市。滞在したところは、元より環境が整えられている。このストーリーがとても好きです。現在、「人と自然の共生」ということがいろんな方面で問われ、建築の分野でもその回答として様々なものがあります。しかし、自分が思いつく限りでは一見、人と自然が共生しているようにみえるがどれも人と自然が別々に生きている感じがします。縄のようにいかにも交わっているようでじつはつながってないような。この「自然の向こうへ」は人と自然の接点に都市があり、人が住み、都市,文明が発達することが自然を生かすことになっている。建築がただの構造物としてでなく、存在することが人と自然の関係をより良くすることになっているような新たな価値観に新鮮さを感じました。



4.来場者の様子

自分の見た印象だけど、性格がおおざっぱそうな人(特に50歳くらいのマダムなど)は模型をよく見て、物静かそうな人はプレゼンシートの方をじっくり見ていた。



5.それぞれの [unknown architecture] の回答

非現実的建築を考える前に「建築」から連想されることをいくつか挙げ、その中で一番重要なものは
何かと考えた。そしていろんな要因の中から自分は、人と人が一緒にいるところ、つながってるところだと思った。これらの事だけに着目した時、mixiのようなSNSでのつながり方っておもしろいなって思った。友達か友達でないかがとても曖昧で、趣味などで人と人がつながり、つながりたい人とだけつながる。こんなつながり方(非現実)を建築(現実)にしてみたら、現代的なunknownarchitectureになるでしょう。